ポータブルオーディオの話

今日は予定よりも早く帰ってこられたのでこれまでに使ってきたオーディオ機材の話でも書きます。

 

内容としては私が購入した順に。全体的にエピソードメインで紹介して、最後にまとめとか最近思っていることをつらつらと書きます。

後記:この記事は1万2000字を超えており、非常に長いです。一度に全部読むのは大変だと思いますので、章ごとに分けて読むか気になる項目だけ読む等なさってください。

 

 

前置き

中学一年生の時にiPod nanoを~とかいう話はもうめんどくさいので割愛して高校生から。日曜日の夜中、寝付けなくて暇な方は↓の記事の序盤を読んでもらえると雰囲気が分かります。こんなタイミングで引用することになるとは思ってませんでしたがまあいいでしょう…

 

iammob0.hatenablog.jp

 

現在進行形で使ってる物を売った/あげた物を、今は使ってないけど手放したわけではない物をで章立てすることにします。何の役に立つのかは知りまっせん。

 

高校生編

apple iPod Classic 160GB

父親に最初に買ってもらったDAP*1が前述のiPod nanoだったわけなんですが、その容量は8GB…中学生でボカロを知り、高校でアイマスを知ってしまった私は学校の帰りに山ほどCDを借りて帰るモタキになっていたので、当然8GBで収まる容量ではなくなっていたわけです。ということでオーオタの友人に相談したところ160GBのコンパクトHDDを積んでるバカDAPapple先生が出していらっしゃる…ということで買いました。当時はまだ生産も終わっていなくて2万円ちょうどで高校生でも頑張れば買える価格だったのは救いであり、同時に沼への扉でしたね…

 

 

リンク先は第7世代になっちゃってますがここでいうclassicは第6世代ってやつで、後々音が良いと聞いて第4世代の80GBモデルも買ったんですが、どちらも後述するAKの購入に伴って友人にあげました。

 

westone UM pro30

お巡りさんこいつです。こいつが私を沼に突き落とした犯人です。

 

 

あれは高校1年生の1月…(中略)…寝ながら音楽を聞きたかった私はwestoneというメーカーの製品はフィット感が良い(すなわちリスニング用途ではなくイヤモニ用の)という噂を聞きつけました。さらに日本橋にe☆*2イヤホンとかいう名前のオタク御用達店があることを知り、お年玉を握りしめて吸い込まれてしまったわけです…

当初の予定では手頃なUM pro 10を買う予定だったんですが、二つ隣に並べられてたpro 30を聞いちゃったんですよね。そう、世界が改変されるとも知らずに…

はい。まあとてつもなく良くて。それまで5000円ぐらいまでのイヤホンしか聞いたことがなくて、店の入り口に新商品として並んでたSE846とかIE800の値段を見て腰抜かしてるような高校生が聴いていい代物ではなかったです。確かアイマスの曲で試聴していたような覚えがありますが、感じたそれはもう夜のラブホ街で瞬きをしたら快晴の草原に移動してたみたいな、とてつもない開放感。全身に鳥肌が立ったあの感覚はよく覚えています。

で、まあ15kのイヤホンを買いに行くだけなのに不幸にも40kのお年玉を財布に入れていた私はレジでpro 30と引き換えにお金を抜き取られてしまいました。

沼の入り口という意味でも、素直で温かい音が好きなように私の耳を鍛えたという点でも思い入れしかないイヤホンです。タイトルが緑になっているのはまた後で。

 

DENON AH-D1100

さて、UM pro 30に耳を鍛えられてしまったオタクが3kで買ったヘッドホンを聞いたらどう思うでしょうか?

はい、そうですね。ということで、友人に相談したらこのヘッドホン試したら?と投げつけられました。

 

Denon ヘッドホン 密閉型オーバーヘッド ブラック AH-D1100

Denon ヘッドホン 密閉型オーバーヘッド ブラック AH-D1100

  • 発売日: 2010/09/15
  • メディア: Personal Computers
 

 

私「ええやんけえ…」

友人「5k」

私「買った!!!!」

以上。

今思い返してみるとこれの中古品が5kってちょっとぼったくってね?とも思いますが、まあ当時はもうちょっと高かったんですよ。多分。いまだに手頃な価格のヘッドホンならこれが一番だと思ってます。

手放したわけではないですが実家の机に置きっぱなしにしてるので緑。

 

AKG K271MkII

この辺りから無事に所謂「沼」にズブズブ沈んでいってますね…

DENONで満足しておけばよかったものを、ギターを弾いてた私はもうちょっと「モニターライク」な音が鳴るヘッドホンが欲しかったんです。ということで海外のスタジオでよく使われているらしいAKG製品*3を試聴もせずに購入!

 

 

頭おかしいんじゃねえのか?

音は好みだったんですが、側圧が弱すぎたのとオンイヤータイプで耳が痛かったので高2の冬ぐらいのタイミングで友達に売りました。無念。

でも一回使ったおかげでAKGの音の傾向がよくわかったので非常に良い体験でしたね。イヤモニ出してくれたら買うかもしれん。

 

FOSTEX HP-P1

さあズブズブいきましょう!

当時私が使っていたのはiPod classicappleDAP(含スマホ)は音がよろしくないことで有名らしいね!よし!デジタル出力しよう!

 

FOSTEX ポータブルヘッドホンアンプDAC HP-P1

FOSTEX ポータブルヘッドホンアンプDAC HP-P1

  • 発売日: 2011/02/28
  • メディア: エレクトロニクス
 

 

確かセールで安くなっていた中古を買ったんですが、音は良い!けど積むのだっる!ポータブル性とは!みたいな感じで2年ぐらい使って、大学1回生の頃に売りました。

AKみたいな高級DAPが台頭し始めてからはDAPでアンプまで済ませる本来の「ポータブル」オーディオに回帰していったと思っていますが、まあそれ自体は良くも悪くもって感じですね。

 

ultimate ears ue900s

どんどんいきましょう!

これは確か受験のストレスでイライラしてる時に某☆イヤホンのシークレットセールでポチりました。本当はUnique MelodyのMaverickが欲しかったんですが、さすがに買える値段設定ではなかったのでドンシャリ(pro 30比)の900sにしたような覚えがあります。

 

 

私がpro 30を買ったタイミングではまだ「ue900」だったんですが、いつの間にかモデルチェンジしてました。多分。正直どっちだったか覚えてません。

音はまあ無難に良いですね。pro30が比較的暖かめで一体感のある音なのに比べ、分離感があったように思います。

結局フィット感が合わず、使わなくなっていたのを大学入学後に友人に売却。

 

SHURE SE215

奥さん、SE215SPE-Aという名機があるんですよ。

 

 

比較的手ごろな価格と鮮やかな青に引き寄せられて沼に落ちたオタクは数知れず……でも何がSPE(cial)なのかというと、アジア限定販売で、元ネタのSE215よりもドンシャリ寄りの音質設計になっています。

 

SHURE イヤホン SEシリーズ SE215 カナル型 高遮音性 ブラック SE215-K-J

SHURE イヤホン SEシリーズ SE215 カナル型 高遮音性 ブラック SE215-K-J

  • 発売日: 2011/04/21
  • メディア: エレクトロニクス
 

 

で、当然SPEは試聴したことはあったんですが無印は試したことがなかった私の前にまた友人が…ハードオフで中古で無印を買ったらしく、確か高校の休み時間に貸してもらって、ええやんみたいな話をしてたら「使わなさそうやし同じ値段で買わんか?」みたいな話になってなんとなく5kで買いました。

で、まあ音は良いんですがpro 30みたいな耳にぴちっとハマる感じがなかったのと高音に変なピークを感じたので翌々日ぐらいに父親に5kで売りました。こないだ帰省した時に久々に聴いたらめっちゃ良い音してましたよ。私が使う未来は見えんけど。

 

Philips Fidelio X1

さて、いよいよ大学受験も大詰めです!お年玉を使ってやる気アップのためにsteinbergオーディオインターフェースと良いヘッドホンを買いましょう!

 

 

リンクがなくて後継機種のX2ですが、私が試聴もせずに購入したのはX1です。

いやこれ隠れた名機だと思ってます。

音はほぼフラット、だけどちょっと低音多いかな、という印象。開放型らしい広がりというのは正直それほど顕著ではない気もしますが、聞き疲れしないけどどの帯域も満遍なく出る音と優しさに満ちた装着感があれば家で使う用のヘッドホンとして不満が出るわけがないんですよ。

もっと派手な音が出るヘッドホン欲しいな~とも時々思いますが、なんだかんだでX1あるしやっぱ要らんなってなることを5億回ぐらいは繰り返してます。

 

大学生編

高校生編長すぎやろ、どこから金湧いとんねん。あと勉強せい。

「読者のみんなも疲れてきたかな???????????」

「今読み始めたとこー!!!!!!!!!!! 」

「それではバイトを始めましょう!」

「FOOOOOOOO(クソデカため息)」

ZERO AUDIO ZH-BX500 DC

高校生編に登場してはないですが、音の良いイヤホンがあると認識したのは実はこの子が最初。初めての相手ってやつです。中2の頃に、既出の友人のうちの一人に「なんか音の良いイヤホンってないの?」って聞いたら出てきたやつ。

 

 

pro 30との運命の出会いとかをしてたせいで購入には至ってなかったんですが、この子の透明感は本当にすごい。「定位」というワードを知らなかった中学生でも「マジでそこにいるみたいな音しとるやんけ…」ってドン引いたのを覚えてます。

5,6年前の~10kまでのイヤホンでは頭一つ抜けていると思っていて、お手頃価格なのもあって人にあげたりしてました。断線したやつをmmcx改造したりしてたんですが、どうにも取り回しが悪くなってしまってあまり使わなくなってしまったので今年断捨離ついでに売却。

 

Unique Melody Macbeth Gold

さあ、続いての運命の相手です。バイト代が入って喜び勇んだ私は「モニターライクじゃない、本気でドンシャリなイヤホンが欲しい!」と考えたわけです。

ということでまたe某イヤホンの日本橋店へ。一階の試聴コーナーで気になるものを全部試聴して、気に入ったのは昔から気になっていたUnique MelodyのMaverickとMacbeth。

 

kakaku.com

kakaku.com

 

どちらも所謂ハイブリッド型のイヤホンで、ノリの良い低音とキラキラ感のある高音がたまらない名機ですね…

で、バイト代が入ったとはいえさすがにただの大学生が気軽に出せる金額ではないので中古コーナーのある二階に行って、店員さんと喋っていたら…出てきちゃったんですよ、その日から店頭に並んだ、日本限定99本の金macbethが…

 

www.mixwave.co.jp

 

正直ほぼ定価だったんですけど、音も気に入ったので買いました。

macbethの方がmaverickよりも低音の量がちょっと少なく聴き疲れしないかなと思ったのも理由の一つですけどもね。

緑の理由はまた後で。

 

Astell & Kern AK320

あ~…”来ちゃった”か…

macbethを買ってから、さすがにiPod classicでは満足できなくなっちゃったんですよね…

ヨドバシに試聴しに行って、AK240と比較して、結構値引いてもらって、現金一括で買いました。

 

Astell&Kern ハイレゾプレーヤー AK320 128GB ガンメタル AK320-128GB-GM

Astell&Kern ハイレゾプレーヤー AK320 128GB ガンメタル AK320-128GB-GM

  • 発売日: 2015/12/18
  • メディア: エレクトロニクス
 

 

決め手は音です。当時最上位だったAK380の弟分として出ているだけはあってモニターっぽい音なんですけど、比較したAK240よりはアニソンとかロックもいけるかな、と思うような、バチバチのフラットではないような、そんな音。

今思うとそのレベルの違いって真面目に聴き比べないとわからないんだし、音源増やし続けるなら容量大きい*4AK240にしといても良かったかなとは思いますが、まあ価格もそんなに変わらないのでどっちでも良いですね。

 

これまで買い替える理由が一切なかったのでバリバリ現役ですが、こないだKANN ALPHAを試聴したら明らかにもう一皮剥けた透明感のある好きな感じだったのでちょっと心が揺らいでます。

 

Astell&Kern AK-KANN-ALPHA-OB KANN ALPHA Onyx Black

Astell&Kern AK-KANN-ALPHA-OB KANN ALPHA Onyx Black

  • メディア: Personal Computers
 

 

いつからか始まったDAPのインフレ*5からは外れて比較的小慣れた値段なのも評価ポイントですね。 

 

Fitear MH334

あ~…”来ちゃった”か…(再)

AKを買ってしまった私は悟りました。

「もうここまで来たらゴールに突っ込んだ方が安く済むのでは…?」

 

fitear.jp

 

ゴオオオオオオル!!!!!!!超!!!!!!!!!エキサイティン!!!!!!!!!!!!!!!!!

はい、fitearこと須山補聴器の紹介を軽くしておきますと、業務用インイヤーモニター、ライブでいろんなアーティストが耳に突っ込んでるイヤホンですね、あれを作ってる会社です。公開されている制作実績を↓に貼っておきますので、見てみてください。あなたが現代人なら知っている名前が間違いなく、どう転んでも、絶対に見つかります。

 

fitear.jp

 

で、なんでこのメーカーのイヤホンがゴールなのかというと、「アーティストが業務で使える音」のイヤホンを「自分の耳型から作ってもらう」からです。

正直音に関してはもう言うまでもないんですが、圧倒的にフラットで、ちょっと女性ボーカルに艶があって、ヌケが良くて。そんな音です。UM pro 30を買った時に蒔いた種がしっかり実りましたね。

フィット感に関しても、日本の補聴器メーカーということで文句なし。後に出てくるみたいにオーダーメイドのイヤホン(CIEM: Custom In Ear Monitor)をこれまで3本作ったんですが、正直段違いに良いです。きつすぎることも緩すぎることもなく、着けてても全く疲れないガラスの靴です。

 

使い始めてもうすぐ丸5年になりそうな本日、フェイスプレートが外れて修理送りになりました。ちなみにMH334にはStudio Referenceモデルという裏仕様違いがあるんですが、”ガチ”のリファレンス用で音の「粗」が見えすぎて辛い印象だったのでただの修理だけにしようと思います。あと3万追加しても電車に乗ってる時にわからない違いにお金出すのはやめようかな、と最近思ってるので、それもあります。いずれにせよこれからも私の一番機です。

 

茶楽音人 Donguri 鐘

「さて問題です、16万円のMH334、買ってすぐに外で使えるでしょうか?」

「使えませぇ~~~ん」

ということで、外でも艶のある女性ボーカルが聴きたくてドングリを買いました。

 

 

が、正直フィット感があまり良くなかったのでただの334の下位互換となってしまい、友人の元へ旅立ちました。

 

FiiO X3 2nd Gen.

「さて問題です、23万円のAK320、買ってすぐに外で使えるでしょうか?」

「使えませぇ~~~ん」

ということで、買いました。

 

 

値段の割に音もすごく良くて、正直電車に乗ってる時にブラインドでAK320とX3を聞き分けられる自信がないことに気付いてしまいました。ということでここで私のDAP沼はほぼ終わりを迎えました。

2,3年ぐらいメインで使ってたんですが、結局AK使わないのもったいないなと思い父親に安く売りました。良いDAPでした。

 

AAW reshell (UM pro 30)

快適なオーオタライフを楽しんでいたモブの元に、悲劇が。

そう、UM pro 30の初期ロットは、「割れる」んです。

何と言えばいいんでしょう、そう、たい焼きを右半身と左半身に分ける感じ(そんなことしたことないが)。

私「ああ、なんということでしょう。愛しのpro 30のシェルが死んでしまいました。どうすれば。MH334を手に入れた私にはもう値上がりしているpro 30を買い戻すことなどできないというのに…」

???「”リモールド”って、知ってる?」

私「な、なんだってー!?お気に入りのイヤホンの中身(たい焼きの餡)を使ってCIEMを作るサービスが存在するんですか!?」

 

www.e-earphone.jp

 

ということで、作りました。

が、シェル作成の精度が悪すぎて耳に入らない……リフィットを2回したのにやっぱり入らない……なんのために耳型あると思っとんねんボケしばくぞ

 

そんな私の前にみなと補聴器という天使が舞い降りたのです。

 

www.minato-hochouki.com

 

貫通して穴開くぐらいにグラインダーで削ってもらい、足りない箇所もパテで埋めていただいて、1年越しに無事に使えるように。

「そうそうこの音だよ!実家のような安心感!最高!」とか言ってましたが、「最初からうちでやらせてもらえばよかったのに…」と旦那さんが小声で言ってたのが忘れられません。

全オタク、悪いこと言わんから大事なイヤホンのリモールドの時はみなと補聴器に行っとけ。これはマジで。

 

final E3000

ここまで読んでこられた奇特な皆様、こう思ってませんか?

「こいつ高いイヤホンばっか持ってて常用するの怖くねえんか?」

怖いです!!!!!!

ということで、常用してゴリッゴリに使い倒す用のイヤホンを買いました。

 

final E3000 カナル型イヤホン FI-E3DSS

final E3000 カナル型イヤホン FI-E3DSS

  • メディア: エレクトロニクス
 

 

お手頃な4kで、何より音が良い…そう、pro 30のような安心感…満遍なく出ていながらちょっと低音の多い、アコースティックなピアノやドラムに最適なタイプのチューニング。

リケーブル*6不可ですけど断線したら買い直せば良いし。と思って使ってます。

実際に一度何かにひっかけて断線させてしまったことがあるんですが、メーカーに送ってみたら「おっしゃる通り断線してました!はい新品!」ということで新品交換になりました…日本メーカー、神か????

やっぱり安いので友達の祝いに買いまくって世間に5つぐらいばらまいてます、多分。沼が気になったら入って来てもらえればいいかなと思うのと、あと単純に自分の友達なら自分が自信を持ってお勧めできるものをあげたいというそれだけの理由です。これからもお世話になります。

 

ちなみにfinalといえば私がpro 30を買った時から目を付けている名機がありまして、 

final Heaven VI カナル型イヤホン バランスドアーマチュア型 FI-HE6BCG

final Heaven VI カナル型イヤホン バランスドアーマチュア型 FI-HE6BCG

  • 発売日: 2012/12/01
  • メディア: エレクトロニクス
 

 

これマジで欲しいんだ……多分もうディスコンでプレミアつき始めてるので、後悔する前に買わないとなあと思いつつも思い切れてません。この記事のアクセス伸びたら買います…先延ばしにしていたことをやる理由が欲しいだけなんですけども。

 

 

大学院~現在編

ようやく大学院入学だよ!現時点でもうすぐ9000字だよ!狂ってんね!でも楽しいからヨシ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

Unique Melody Macbeth Custom

前述のmacbethくんには後継機種が出たんです。ただどれも好みではなく…

しかもMH334をメインに据えてしまったせいで、どうせ買い替えるならCIEMが良いんだよなあ…と思ってました。

おっ!君、察しが良いね?

 

www.e-earphone.jp

 

しかも私が持っていたmacbeth goldからの買い替えキャンペーンというのもやってくれるんだって!やったねモブちゃん!

ということで試聴に行きまして、買いました。オプションもいろいろ付けたんですが実質60kかそこらで買えたと思います。

肝心の音ですが、基本的なチューニングは元のmacbethと一緒で気持ち良くギターが聴ける感じ。でも、それだけではなくて、これで聞く『藍二乗』の2Aのリムショットがまっっっっっじで良いんですよ。立体感があって、震える感じがありありと伝わってくる。たまんないですね。

 

youtu.be

 

装着感は店員さんが言ってた通りキツめです。長時間着けてるとちょっとヘリクスが痛くなるかな、と言った感じ。まあゆるゆるよりは良いので、ヨシ!

あと、多分低域用のダイナミックドライバがうまく駆動しきれてないのか、AKで鳴らすとちょっと低音が物足りません。試聴機ではこんな傾向感じなかったんですが、よくわかんないです。まあ自宅オーディオインターフェースでドライブすればブリッブリの低音が鳴るので多分駆動力の問題です。というのもあってKANN ALPHA気になってるんですが、まあそれはそれ。

思い入れという点ももちろんありますが、どうせCIEMはオーダーメイド品なのもあって他の人には使えないのでこの子は絶対売りにも出しません。なので、どうやって外で使えるように改造するか、模索中しながら付き合っていこうと思います。

 

Beats by Dr. Dre Studio 3 Wireless

遂にやってまいりました、ワイヤレスのお時間です。いや~この話ずっと書きたかったけど元気がなかったのでちょうど良かったです。

まずはこちらをご覧ください。

youtu.be

顔、良ッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!

ではなく、いやそうなんやが。

歌うまッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!

でもなく、いやそうなんやが。

 

これまで避けてたワイヤレスヘッドホン。しかも昔試した時に音悪すぎて話にならんかったbeats。でもさあ、推しが使ってんなら、試してみようと思うやん?

 

 

試しました。

3万か……

あっ……普通……じゃん……

「普通なんかいっ!買わんやろ!」って思いました?違うんですよ…避けてたワイヤレスヘッドホンで、しかも昔試した時に音悪すぎて話にならんかったbeatsですよ?

「なんでこんな普通の音出せんの!!!!!すっげえ!!!!!買お!!!!!!」

となりました。買いました。

が、いざ届いて使ってみたら音が飛ぶ……AKでもiPhoneでもPCでも飛んじゃう……

音楽聴くためのヘッドホンなのに音楽聴けないなら意味ないじゃん!ってことで返品…appleオンラインストアってすごいんですね、自己都合の返品も受け付けてくれるんですよ。神対応もいいとこでしょ。ご入用の際はぜひappleオンラインストアで!

デザインも気に入ってたので割と真面目に凹みました。

 

Marshall MONITOR II A.N.C.

凹んだ私は考えました。

「beatsでもあの音になってるんなら、他のメーカーってもっと音良いのでは?(名推理(これはガチ))」

で、ヨドバシに行って、展示されているワイヤレスヘッドホンを「全部」試聴しました。その中で、8年間のオーオタ人生で聴いてきたイヤホン・ヘッドホンの中で、ダントツで音場表現ができる子に出会いました。

 

kanjitsu.com

AmazonにあるのはIIじゃないのでお気を付けて。

いやね、正直ヘッドホンあんまり買う気なかったんですよ。beatsは買ったけど、あれは推しの効果と低いハードルがあったからで。家に帰れば安心と信頼のX1がいるんですよ。よっぽどのことがない限り買う必要ないな、と思ってたんです。でもさあ、ワイヤレスとか有線とか関係なく、感動したら買わないとメーカーに失礼でしょ。ということで買いました。

一応Marshallって聞いたことない人向けに紹介すると、ギターアンプのメーカーです。推しのライブBDを見て、ギターの人の後ろに積まれてる黒い箱を見ましょう。1/3ぐらいの確立でMarshallです。

youtu.be

 

まあ音は前述通り、音場表現が本当に巧みでライブ音源とか聞くと最高です。ホールの広さまで手に取るようにわかります。あとアンプメーカーということもあるのか、低音がだいぶ低い帯域まで出ているのも気持ち良くて好きなポイントです。私が持っているイヤホン・ヘッドホンの中では一番ドンシャリですが、聴き疲れする雰囲気はなさそうです。長く付き合えそうですね。

 

Victor HA-FX100T

お疲れさまでした。長かったオーオタ遍歴も最後の項目です。

まあこないだの日記にも書いたんですけど、ワイヤレスヘッドホンを買ってしまったので、イヤホンも(音質をそこまで気にしないローラー用に)ワイヤレスのが欲しいなあということで、e☆某某某某に行きました。

で、片っ端からワイヤレスのイヤホンを聞いていって、防水で価格自体もそんなに高くもなくて音飛びもせず普通の音が鳴ったのがこの子。

 

 

やっぱりMarshallとかMH334を使った後に聴くと低域の薄さが露呈してしまうので厳しいんですが、ご存じの通り基本的にローラーを回す時ってアニメしか見ていないタイプのオタクなので、まあ気にせずに使っております。

一度人の多い場所で使ったら音飛びしちゃったので、そこはもうワイヤレスイヤホンの宿命なんでしょうね。家でしか使わないので気にはならないんですが。

 

 

 

まとめと最近思っていること

お疲れさまでした。クソ長い記事もこの項目で本当に終わりです。私もよく書いたよ、うん。

ブログを始めた時、これまでに扱ってきたオーディオ製品について簡単なレビューとかをまとめる記事が書きたいなあと思ってました。ただ重い腰を上げられず、いざ上げてみたらご覧の量で、我ながらしっかり沼にはズブズブだったんだなあと感慨深く思っています。正直レビューもだいぶ簡単に書いてますし、少ないですけどケーブルとかスピーカーとか、今回は違うかなと思って書いてない項目もあります。その辺りはコメントなりTwitterなり対面なりで聞いてもらえればと思います。今後MNGしたら追記していくか新しい記事を書くか、ちょっと迷うぐらいの分量になってしまいましたが、まあそれなりに書けたので満足してます。

 

では最後に最近思っていることについて少し。

私がUM pro 30を買った8年前、高級イヤホンといえばRoxanneやSE846など、10万円を超える商品が出始めた頃です。また、ZX1やAK120など、5万円を超えるDAPが現れてオタクが騒然としていたのをよく覚えています。当時のオーディオ業界ではCIEMまでいかなくてもこんなに良いものが出せる、アンプを何段も積まなくてもこんなに良い音が出せる、という明確な目的意識をメーカーとユーザーが共有できていたと思います。

しかしながら、その後辺りからユーザーが置いてけぼりになっている感が否めないとずっと思っています。AK320を買った私がこういったことを書くのは非常に頭が悪いんですが、高級志向の製品でも売れるとわかったからといって金に糸目を付けることなく、安易に良い物を作りに行ってしまったのは間違いだろうと思っています。X3の項でも書きましたが、本来ポータブルオーディオの環境を一番使うのは外出時だと思うんです。「ポータブル」ですからね。でも、外出時に聞き分けられない音の違いのためにユーザーに何十万も出させることがまかり通ってしまっている。それって誰のためなんでしょう。もちろん「良い機材を使っている」という感覚は気分良く音楽を聴くのにとても大切です。でも実際に使う環境で聞き分けられないほど小さな違いだとしたら、「悪い機材を使っている」と思わせる要因はフラッグシップのモデルに(理解できないほど)高い価格をつけるメーカー側の販売戦略以外にありません。

こういったことが許されてしまっている今の市場から元に戻ることはできないんでしょうが、音楽市場が縮小して云々とか言われている時代に、音楽体験をコントロールしているメーカーは何を目指して何をやってるんでしょうね。

 

自分が一番楽しんでいた時代をピークだと思い込む老害特有の症状だと思いながら、ユーザーにとっても良い製品が今後出ることを祈っておきます。

 

それではまた。

 

 

*1:Digital Audio Player

*2:ふざけてんのか

*3:余談ですが去年はAKGコンデンサマイクもリモート用に新調しました。I/Oを社用PCに繋げないせいで自前のデスクトップでしか使えてないですけど。

*4:AK240は内蔵容量が256GBあります

*5:最近は500k超えのDAPがいっぱいあります。AK使ってる私が言うのもアレなんですけどメーカーの人間バカなんじゃねえの

*6:pro 30をはじめとするこれまで紹介してきたイヤホンは基本的にケーブルが着脱可能なので、断線したらスペアパーツのケーブル単品を買うことで使い続けることができます。また、ケーブルの線材によって音が違うので「「「「更なる高み」」」」を目指すことができます