まいど!お久しぶりでございます。
仕事もプライベートもずっとバタバタしてて日記書けてなかったですが、7月4日から白血病のため入院生活が始まったので、さすがに日記ぐらい書いておこうと思います。何がメインのコンテンツになるかは正直わかりません。多分治療の状況とか、心境とか、その辺かなと。
はじめに
書いていく内容は各日時点での情報です。入院4日目の今日7月7日時点でもまだ検査の結果は全て揃っていませんが、とりあえず完治に向けて治療を始めていきます。勝手に56さないように。
初日よりも前
5月末に受けた健康診断の結果が6月中旬に帰ってきて、「要二次検査項目」がありました。項目はか赤血球(とヘモグロビンとか)が少ないとかで、値は確か標準値より2割少ないぐらい。正直程度はよく分かってなかったんですが、一昨年の結果から3割ぐらい減ってたので割と嫌だな〜ってぐらい。特に私は自転車でそれなりな距離を走るので、酸素運ぶ機能が低下するのは普通に嫌かも。って思ってました。
ただまあブログには書けていませんが、6月頭に家を買いまして、普通に引っ越しとかの諸々で忙しく、さらに仕事もバタバタしててずっと22時半に帰宅するような生活だったので二次検査の予約は採血が7月4日、結果プラス問診が7月11日になりました。正直6月中旬ぐらいからやたらと頭が痛く、階段登っても普通に歩いててもすぐ息切れするし、という感じだったので早く受診したかったんですが、寝不足なのかストレスなのか新居のアレルギーなのかもわからない状況だったので(二次検査ではっきりさせれば良いかー)というぐらいの気持ちでした。
2024年7月4日(初日)
まあそういうわけで朝10時過ぎから採血をして、おばちゃんに「ほな来週ね〜」って言われて職場に戻り、そろそろ昼休みか〜と思っていたら
「結果についてお伝えしたいことがありますので、すぐ病院来れますか?お昼明けとか」
という電話が入りました。
いやーん、熱烈。今日部署の飲み会なんやけど。
最後の晩餐か?とか思いながら食堂でご飯食べて、「呼び出されちゃったんで、すいませんけどお願いします」と言って午後休を申請。偉いので飲み会代は「絶対行くんで」と言って先払いしました。MTGもいくつか入ってたので連絡してから病院に行きました。
13時半に病院に着いて、担当の先生からは、まず貧血だ、と。健康診断の時は赤血球しか見てなかったけど、白血球とか血小板もめっちゃ少ない。しかもこの1ヶ月半でまたかなり減ってる。ここでは検査もフォローもできないので、ちゃんとした血液内科のある病院に行ってすぐに精密検査を受けろ、と。
あー、これ気胸の時のパターンじゃん……一週間で済むかな……しんど……とか思ってたら迷走神経反射で貧血になり、歩けないぐらいになっちゃいました。
そういうこともあり、大きい病院まではストレッチャーのまま初の救急車で移動。上に書いてあるような経緯を説明してたらあっという間に着きました。救急隊の人にはまたお礼しようと思います。
大きい病院には多分14時半かそこらで到着。とりあえず前の病院や救急隊から分かってる情報を見てもらいつつ追加の採血。この辺で嫁さんも来てくれて、ちょっと安心したり。さらに30分後ぐらいに先生が来て、改めての現状の説明を受けました。その中でこの日初めて「この傾向の中で一番嫌なのは白血病」というワードが。なんか骨盤に針を刺して駅を取って検査するらしい。後輩くんが「骨髄の液取る時にぶっとい針刺すのは痛いらしいっすね」って昼前に言ってたのが頭をよぎりましたが、忘れたことにしました。
取りました。正直麻酔の方が10倍痛いよ。なんかボーリングされてる気分でした。
で、まあどう考えてもその場で帰れる流れではないので入院の手続きをしたり、レントゲン撮ったりしてたら気付いたら19時。寝てたんかもしれないですね。割と早く結果が出たということで、先生に面談室に呼ばれまして、嫁さんと2人で急性白血病の診断を聞きました。
恥ずかしい話、白血病についても名前を知ってる程度で知らなかった*1んですが、まあ血液のガンだと。で、赤血球が作れなくなるから息切れしやすくなるとかーーー階段で息切れするな…ーーー、血小板作れなくなるから内出血しやすく、アザができるとかーーーリュックの肩紐のアザがしょっちゅうできるな…ーーー、白血球作れなくなるから免疫も落ちる、とか。
やばいじゃーん、つってまた気を失いかけました。昼間に気を失いかけた人にする話じゃないよ。涙が出るとかではなく、普通に精神的に追いついてなくて、得体の知れない不安感に脳みそ殴られてるような感覚でした。
ちょっと落ち着いてから、現状とこれからの話を聞きました。赤血球と白血球が健康な人の半分ぐらいなこと、血小板は10分の1ぐらいなこと。細かい型はわかってないけど、まず1ヶ月、抗がん剤でがん細胞を抑え込んで*2、その後数ヶ月の治療で安定したらハッピーエンド。で、直近はまず減りまくってる血の成分を輸血して増やしたいと。
信じられるか?出血してないのに輸血するんだってよ…
ということでその後すぐ、20時ごろから輸血を開始。これがね……思いのほかきつかった……輸血は血小板と赤血球の2パターンあるんですが、血小板の方はどうもアレルギーが出る人が多いと。で、もれなく出まして。最初は首元がちょっと痒いかなーぐらいだったんですが、ちょっと寝て気が付いたら両腕両脚背中全面に発疹が出て、あびゃびゃ〜って感じでした。アレルギー用の薬を点滴してもらって引いたんですが、もう限界だったのか水を飲もうと体を起こしただけで貧血になり、吐き気もあって、と絶望的な気分でした。
自分がアレルギー多いと感じたことはなかったんですが、まあよく考えると柑橘系以外の果物食べると口の中痒くなるし*3、嫁さんの実家で猫と戯れてたらくしゃみ止まらんくなるし、でアレルギー多いらしい。これだとこの先、抗がん剤治療を始めて免疫が下がった時に危ないね、ということでクリーンルームに隔離されました*4。その後、輸血して発疹が出て薬入れて収まって、というのを2,3周ぐらいした記憶があります。血小板が終わったのは23時半ごろで、赤血球が終わったのは26時でした。この12時間、激動すぎる。
輸血は大体2,3日に1回、多い人だと毎日やる場合もあるということで、かなーりきついのでは、と思いながら気絶したように眠りに落ちました。
合間にTwitterで状況を報告してましたが、多くの友達から反応をもらえてちょっと安心出来ました。この時代じゃなかったら気がどうにかなってたかもしれん。
2024年7月5日(2日目)
かれこれ3年ほど抱き枕にしているIKEAのサメを、初日の検査結果待ちの間に嫁さんが持って来てくれたので、普通に快眠でした。
朝7時前に看護師さんに起こされて、採血とか点滴とか済ませて、ご飯。米多すぎ。小鉢2つで米200gは無理やて。と思いながら。
その後は心臓のエコーだけ撮って、口腔外科に。免疫が著しく落ちるから、虫歯菌とかもあんま良くないし、口内炎もめっちゃできやすくなるらしい。幸にして虫歯はなかったんですが、実は生えかけの親知らずが3本……本当は今後の治療中に虫歯になりやすい親知らずは初期に抜いておくらしいんですが、血小板が人の10分の1しかない状態で親知らず3本も抜いたらさすがにヤバいよね、ということで、一旦定期フォローしてもらいながら、寛解導入後の一時退院の時とかに時間を取って抜歯しましょうか、という話になりました。
とりあえず、マジでちゃんと歯磨きします。
次は産婦人科の先生と相談。あ、私は男なんですけどもね、さすがにわかっとるか。抗がん剤治療を進める中で、どうしても体へのダメージがあって、自然妊娠できない精子になってしまう可能性があるので、凍結保存しましょうね、という話。なんか名古屋は助成金がしっかり出るので、ほぼ自己負担がないらしい。子供作るかどうかはさておき、この辺りが自分からお願いしなくても利用しやすい形で案内してもらえるのは本当に助かります。
採取は月曜日の決まった時間に「5回分」出してって言われて、正直耳を疑ったんですけどね。そんな頑張って○なん?大丈夫?というかそんなガッツないし……絶倫おじさんかよ……
はい、その後は腕にカテーテルを入れました。主治医の先生と色々喋ってたらなんか終わってました。これのおかげで採血とか点滴の度に針刺されなくて済むので、最高です。
結局、やっぱ、麻酔が一番痛い。でも、ここで唐突な自転車乗っててよかったことランキング第1位ですが、「峠で30分とか1時間苦しむのに比べたら治療はマジで一瞬なので、始まってしまえば余裕」です。
晩御飯はやっぱり米がめちゃくちゃ多かったんですが、嫁さんにのりたまを密輸*5してもらったので、なんとか完食。
2日目は動きとしてはそんなになかったんですが、勢いだけで時間が過ぎていってた初日から段々と現実にピントが合ってくる感覚がありました。治療のアプローチとして移植があり得る話とか、抗がん剤の副作用のこととか、いろんな人と話してる中で出てくるワードが重い。
あと、まあ手遅れになる前に見つかっていることはわかっているので、死にゃせん、と思うものの、やっぱり一個一個の処置は精神的・体力的にしんどかったです。前日に3回意識が飛びかけてるので、また倒れたら嫌だな、という不安はどうしてもあります。それに加えて、自分の体の悪いとこがどんどん出てくるので、このまま合併症とか見つかったらどうしよう、とか、この先ちゃんと暮らしていけるかな、とか、そういう不安が昼過ぎぐらいに押し寄せてきた記憶があります。
まあやることをやるしかないとわかっているのと、嫁さんやオタク各位からの声かけもあって夕方にはそれなりに気分は持ち直しました。
3日目と4日目の話も書こうと思ってたんですが、もうすぐ消灯時間なので明日以降で。まあそんなに書くことないので追いつけるでしょう。
また明日。