まいど!
表題の通りです。
齢24歳の人間が肺に穴開けて入院する話、よくあるもんかと思ってたら案外なさそうなので書けなかった分の日記埋めがてらいろいろ書きます。
別に参考にしなくていいです。というか参考にしないで済むように生きろ。ボケ。
6月16日
ローラーしてて肩を痛めた。
と思っていた時期が私にもありました。
ブログ書いて寝たわけですが、横になった時にどう考えてもヤバいタイプの違和感があったので、朝の時点で少しでも痛みが残ってたら仕事休んで病院に行くことを決意。
これはマジで英断でした。みんな、20年以上生きてて初めて感じるタイプの痛みがあったら何が何でも病院行っとけ。絶対どっかおかしいから。
空振っても死ぬよりマシやから許して。
6月17日
朝起きて違和感が残ってたので仕事を休んで近くの病院に行きました。
気が付いた時には肩甲骨の辺りから胸筋~心臓の方に痛みは移ってたような記憶がありますが、受付で看護師さんと喋ってる時も比較的下の方が痛んでたので先に循環器内科に回されて心電図をとりました。
不整脈ありますねとか言われてたんですが、まあそこまでやばい問題ではなかったようで、今度は胸部レントゲン。
で、違う診療室に呼ばれたと思ったら
先生「気胸があるって○○先生に言われて」
モブ「あ…(どうすんだよほんまに終わった)」
先「大丈夫ですか?ショックですかね…?」
モ「いや、単純に内臓とかの話苦手で…*1」
先「そうなんですか…で、左の肺が膨らんでないんですよ、わかります?」
モ(なんやねんこいつ患者のこと労われやカス)
先「下の方にも影があるんで、多分出血もしてますね…うちじゃ見れないんで、大きい病院に行ってください」
モ「ほう」
先「今日」
モ「今から?」
先「そう、今すぐ。」
???「アカーーーーンWWWWWWWWW」
ということで退室。
看護師「どうやって行く?」
モ「距離わかんないんでアレなんですけど、とりあえずチャリd」
看「自転車はダメだよ?????タクシー乗りなね?」
モ「え、あ、はい…(じゃあなんで聞くねん)」
ということで紹介状もらってからタクシー呼んでもらってちょっと大きい病院に移動。
受付のおb、お姉さんが適切にやること教えてくれたんで手続きもスムーズに。正直頭回ってないんでめちゃくちゃ助かった。
そっから採血して問診。
先「ひどかったら胸から管入れて中の空気抜くんで*2、その覚悟はしといて。あと、今日入れないにしても明日悪くなる可能性もあるのでどっちにしろ入院はしてもらいます。」
モ「あ…はい…」
みたいな。急転直下でわりとショックでしたけど、初めての入院ってのもあるし、いっそはっきり言ってもらえて良かったですね。なんもわからんくて不安な状態の方がしんどい。病は気から。
ということでここからの移動は全部車いす。
24年間入院したことなかったのに、いよいよ人生も後半に差し掛かってんなあとか思いながらCT*3撮って、レントゲン撮って、待ち。待ち。待ち。
写真見てもらうだけなんだからそんなに長く待ってないんだろうけど、骨折ったことも体縫ったこともないこともあって体切らずに済んでくれえ~って祈ってたらやたらと長く感じました。
でもまあふたを開けてみると管を入れるスペースすら肺になかったようで、体に穴は開けなくてもよくなりました。先生が神妙な顔つきでカーテン開けた時はいろいろ察して開き直ってたけど、私の覚悟を返してくれ。
ということでそのまま入院になったので、PCR用の検体を取ってからいざ病棟にGO!
よくわかんなかったのではいはい言ってたら大部屋にぶち込まれたんですが、念のために体温計ったら37.7℃…玄関では36.6℃やったが?????
移動とか気胸発覚とか穴開けるかもとか配属決まったばっかなのに入院とか、そういう精神的な疲れが出たのかなと思ったんですが、まあそんなこと言ってもPCR*4の検査結果すら出てない発熱患者をわざわざ呼吸器系の病棟の大部屋に入れるアホはおらん。ということで無事に隔離部屋という名の個室にSHOOOOOOT
ということで、ただでさえ車いす移動を指示されてたのに感染拡大防止ということで部屋から出ることすらできなくなった。しかも隔離用に急ごしらえした物置という雰囲気で当然トイレなどないので、携帯トイレ、まあおまるです。トイレ終わったらナースコールで片付けてもらって、とか、そんな感じ。まだ24歳なのにね。悲しいね。
で、まあそっから上司に連絡入れたり書類書いてたりしたらあんまり寝る時間もなく夜。
病院食は美味しかった。
処置しなくて済んだとはいえ仰向け以外の状態だと左胸にめっちゃ違和感*5があって、結局それほど眠れず、といった感じ。
6月18日
身体をぶち抜くかどうかを決める運命の日である。
6時ごろに覚醒。
昨日あれだけバタバタして熱もあったけど胸の調子は悪くなさそう。とはいえ朝の時点で37.2℃とかそれぐらい。しんどくはないけど、やっぱり精神的な疲れかなといった感じ。
ところでふと考えてみると昨日の朝の時点で入院するなんて微塵も思ってなかったので財布とDAPぐらいしか持ってない。着替えはおろか充電器すら持ってない。
処置の有無ももちろん大事だけど、このままだと私の入院のことを知ってるいろんな人と連絡取れなくなって無駄に心配させてしまう…ということで、お師匠に連絡を取って充電器とか着替えとか文庫本とか、そういった諸々を差し入れてもらうようになんとかお願いして、そっちはひと段落。
そうこうしてるとレントゲンの時間が来て、車椅子で連行。
朝のうちだからか外来の人も多くて多少視線を感じる。まあ若くて日焼けした男の人が患者衣着て車椅子に乗せられてるのは結構異常な光景ですからね、並々ならぬ病気だと思われるかもしれません。大丈夫、肺にちょっと穴空いたから有給使ってバカンスに来ただけです。
移動の間に助手さんとも少しお話したんですが、呼吸器内科で見ると平成以降の生まれの人はめちゃくちゃ珍しいらしいです。まあこれは言われてみればそんな気もするなあというだけのくだらない話。
部屋に戻ってうとうとしてると結果見た主治医の先生が来て、「悪くなってなかったんで処置なしでOKってことにします。シャワーとかも浴びてOK。病棟のフロア歩くのもOK。でも売店行ったりはやめましょ。検査の時の車椅子も継続で。月曜(21日)の朝にもう一回レントゲン撮って、大丈夫そうなら退院ね」とのことだったのでベッドでヘドバンしながら退院を待つことにしました。
まあ聞いてたのEd Sheeranなんですけど。
結局寝るか起きるかしかやれることもないので基本は寝てたんですが、起きててもやっぱりいい精神状態ではなかったように思います。
退院したところで自転車にはしばらく乗れん、OK出ても再発の可能性は高い*6し、再発したらさすがにその後自転車に乗るのは職場も許してくれないだろうなとか。
となると、現状の趣味の中から自己実現タイプのものが完全になくなってしまう。そうすると面白みのない人生になりそうだなとか。
あと、一回穴の開いた肺で50年も生きられるとも思えないのでそろそろ真面目にライフプラン考え始めないといけないのかな、とか。
まあこの手の悩みって結局明確な答えが出るわけでもないので、私は目の前の遊びを全力でやるというだけの結論に至りました。多分そうだったと思う。覚えてません。
そんなこんなで気が付いたら消灯時間。
スマホの充電もしっかり切れていて。
………
?
………
師匠にどの病院か言ってねえ。
ナースコールで充電器の貸し出しとかがないか確認したんですが、まああったら教えてくれるわな。ありませんでした。
このままいくと最短でも月曜日まで人と連絡取れないまま過ごすのか…と思いながら寝ました。
6月19日
さて、起きて早々やるべきことと言えば?
そうですね。
おつかい依頼。
入院した病院には幸いなことに助手さんをコンビニまでパシれるサービスがあったので、このままじゃやばいんで充電器買ってきてくださいお金はなんとでもなるんで…とだけ言ってベッドで寝てました。
んでまあちょっとしたらコンセントから電源取れるやつがなかったらしくてよくわからんモバブを買ってきてもらえたので、まあ電源取れるやつをお師匠に頼めばいいやという感じ。
ということで水を得た魚のようにTwitterをしながらお師匠に欲しいものを追加で頼んだりとか。
ちなみに頼んだのはこんな感じ
- 充電器+ケーブル3種
私物用のlightening、AK用のmicroUSB、社用携帯用のtypeC
- 本
なぜかタイミングがなくて買ってなかった『いまさら翼と言われても』とか、読んで気分が上がりすぎない、でもしんどくもならなさそうな本。
- 下着3枚+Tシャツ
患者衣は病院で毎日新しいのをレンタルできてたんで、着替えるとしても下着だけでよかったんですよね。病棟に洗濯機もあったんですけど、まあこのままいけば一週間もいなさそうだしええやろみたいな。
- シャンプー/ボディソープ
着替えとかバスタオルとかはもらえたんですけどボディソープとかはなかったので、まあ小さいやつ。
でまあお昼ごはん食べて昼寝したりしてたらナースステーションに渡してくれたらしく、心置きなく音楽聴いてTwitterして本読んで昼寝する生活が始まりましたとさ。
6月20日
「おはようございます~調子どうですか~?」
「今日は調子良いですね」
「おっけいです~熱と血圧だけ測りますね~」
「あい~」
「朝ごはんで~す」
「いただきま~す」
(´~`)mgmg
「食べ終わりました?下げますね~」
「あざます~ごちそうさまでした~」
( ˘ω˘)スヤァ
「昼ごはんで~す」
「いただきま~す」
(´~`)mgmg
「食べ終わりました?下げますね~」
「あざます~ごちそうさまでした~」
( ˘ω˘)スヤァ
「調子どうですか~?」
「なんともないで~す」
「はいはい~もうすぐ晩ご飯です~」
「あい~」
( ˘ω˘)スヤァ
「晩ごはんで~す」
「いただきま~す」
(´~`)mgmg
「食べ終わりました?下げますね~」
「あざます~ごちそうさまでした~」
( ˘ω˘) . 。○(もしかして、明日でこの食っちゃ寝生活終了…?????)
6月21日
起きてご飯食べたらすぐにレントゲンにGO!
看護師さんとかとも今日で退院できそうで良かったです~みたいな話をしてたら「まあ管入れんの痛いからねえ~」とか言われて(やっぱ痛いんか…)とか思ったりもしてたんですが、まあレントゲン自体はもう慣れたもんなのでさらっと撮って、部屋に戻って荷物の片付けとか。
で、まあしばらく待ってると主治医の先生が来て、「退院でいいよ~しばらくおとなしくしててね~あと検診来てね~」とだけ言い残して消失…
どないしたらええん!とか思ってたら事務の人が来てくれて、まあ精算の説明とかしてくれんたんでその足で精算だけ済ませてタクって帰宅。みたいな感じ。
ゆるくて笑っちゃった。
6月28日
退院から一週間経ったので午後休を取って検診に行きました。
まあ内容としてはレントゲン撮ってお話しただけ。
17日時点で左の肺が7割ぐらいしか膨らんでなかったんですが、見た感じ右の肺とほとんど変わらないぐらいには膨らむようになってました。
ということでやっちまってから10日、早くも通院は終わりました。
とりあえず8月入るまでは重いもの持つとか激しい運動とか飛行機とかは控えるように言われてるので、おとなしくしてます。
振り返ってみて
私の場合、自然気胸というやつだったようです。まあそれ以外の気胸だったらこんな軽症で済まんわね。
症状軽かったのもあって10日で通院不要なぐらいまで回復できたのは本当に幸いだったなと思います。先生とか看護師さんには若いから~とは言われましたけど、正直それ以上にとっとと病院にかかったのが大きかったと思います。明言はされてませんが。
早く病院に行けた理由としては、まあ胸に知らない感覚があったというのが一番なんですけど、勤務先が近くの総合病院としっかり連携してくれてるのが大きかったなと思います。
健康診断だけとはいえ4月に一回行ってて、何かあったらあそこに行けよって最初の研修でも言われてたので、「なんかよくわからん痛みがあるけどどの病院行ったらええかわからんし探しとれんわ!」にならずに済んだと思います。ありがとう弊社。わりと真面目に感謝しとるよ。
(閑話)入院に関わるお金の話
退院時の支払い料金は
- 診療費(3割負担のあれ)70,000yen
- 保険適用外(部屋代+食事代)58,000yen
で、計128,000yenでした。
やった検査は採血1回、CT1回、レントゲン3回(あと血圧測ったり熱測ったり)。
部屋は隔離用の個室みたいなとこに1泊、トイレ付個室に3泊。
食事は計11食。
移動も全部車椅子でやってもらったりしてることを思えば診療費はだいぶ安く見えます。
しかも(これは入院してから知ったんですが)月当たりの合計負担額には健康保険料に応じた天井があります。私の所得だとだいたい6万円弱なので、ちょっと返ってくるはず。申請自体も会社の健保に書類出したら翌日には証明書もらえるぐらいサクッと終わります。
オタク、もしもの時にはこの制度を思い出せ。多分案内もあるけど。
その他に要ったお金は諸々のお使い代が1万円ぐらいと行き帰りのタクシー代がちょっと、というぐらいかな?
総括
- おかしいと思ったら病院行け。年齢は関係ないぞ。
- オタクが思ってるよりも人体は(鍛えてるつもりでも)脆弱だぞ。
- 入院生活は暇というけど、私みたいに怠惰な人間からすると苦痛というほどではない。でも近くに頼れる人がいないといろいろ厳しいこともある。
- 病院行け。
- 病院食は食える。(というかオタクの自炊より断然美味い)
- でかい病院にすぐ行ける環境、めちゃくちゃ大事*7。
- 自転車通勤した直後にでも車椅子移動になることはある。甘く見るな。
- 病院行け。
- 病院行け。
- 病院行け。
最後になりますが、病院のスタッフの皆さんには最初から最後まで本当に良くしていただきました。こんな場ですがお礼を述べておきます。ありがとうございました。
じゃあな!体に気を付けろよ!
*1:小学校の頃から人体関連の話になるたびに貧血起こしてひどい時は吐いたりしてる人間
*2:ドレーンとかドレナージとかいうやつらしい。
*3:初めてだったのにあまりに一瞬で終わったので全然覚えとらん
*4:なんでか知らんけど鼻と唾液両方やりました。おばちゃんに綿棒をガシガシ突っ込まれた時はトぶかと思った。
*5:肺の中に溜まってる水分か何かがたぷたぷする感じ。げっぷが胃から上がってくる感じにすごく近い。
*7:以前、居住地選択の一つの指標として「30分以内に拠点病院がある」というのを見たことがあります。今回は軽い病気だったのでまだ地方の市立病院とかでもなんとかなったんでしょうが、他の大きい病気とか交通事故のことを思うと大きい病院が近くにないと助からないことも当然あるんだろうなって思いながらタクシー乗ってました。